株主優待とは?個人投資家が大手ファンドに負けないために
1株保有していれば1,000円分の商品券、10株保有していれば2,000円分の商品券、10万円の株式に5,000円の商品券が付いてくれば、それだけで利回りは5%上がる。株主優待、魅力について説明します。
株主優待とは
株主優待とは、株式会社が権利確定日時点の株主に対し、保有している株式数に応じて与える特典のことをいいます。自社製品や自社系列店で使えるクーポン券などを内容とすることが多く、その会社のファンにとって嬉しい特典となるように会社側も知恵を絞っています。
株式数に応じた特典とはいえ、大株主が有利になることはあまりなく、むしろ少数の株式しか保有できない個人投資家にとって有利な制度となっていることがほとんどです。
例えば、1株保有していれば1,000円分の商品券、10株保有していれば2,000円分の商品券といった形で、特典の価値の上がり方は株式数に比例せず、緩やかに増加する制度です。
株式会社としては、この制度を設けることで自社のファンに株主となってもらうことができ、外資系の企業買収などにも応じにくい安定した株主層を確保できるというわけです。
株式優待の魅力
まとめると、株主優待とは買収防衛策として会社のファンである株主を優遇する制度といったところです。こういった特徴から、株主優待は大手ファンドよりも個人投資家を優遇していますので、株主優待を含めた利回りであれば個人投資家が大手ファンドを上回ることも十分に可能になってきます。
つまり、飲食店で使える商品券などは大手ファンドには興味のない特典です。チケットショップなどで処分するくらいしか使い道がありません。
しかし、個人投資家にとっては違います。10万円の株式に5,000円の商品券が付いてくれば、それだけで利回りは5%上がるわけです。
個人投資家が大手ファンドに株式投資で勝つ確率を上げる方法は、大手ファンドには魅力がないが、自分にとっては魅力のある株式、すなわち、株主優待が魅力的な株式を購入することです。そうすれば、個人投資家は株主優待の分だけ、有利な立場で投資をすることができます。
参考:株主優待の基礎知識情報