クラウドを利用してできるソーシャルレンディングとは
投資による資産形成が注目されるようになり、株式やFXなどを行う人も多くなりました。投資方法には様々なものがありますが、その中で近年になってから日本で徐々に広まってきているのがソーシャルレンディングです。
ソーシャルレンディングではどのような仕組みで行われる資産形成の方法なのでしょうか。基本的な特徴を理解して自分にとって適した方法かどうかをよく吟味してみましょう。
ソーシャルレンディングは貸付による資産形成
ソーシャルレンディングはお金の貸付を行うことによって資産形成を行う方法の一種です。お金を借りたいと考えている人と投資家とを結びつけるソーシャルレンディング事業者がマッチングを行うというのが基本的な仕組みになっています。事業者が紹介している商品の中から自由に投資家が選んで自分のお金を事業者に対して出資し、事業者は借りたい人に貸付を行って金利を獲得して出資額に見合った配当金を投資家に対して支払うというのが通常です。
クラウドファンディングとしてのソーシャルレンディング
クラウドを活用したシステムが多数開発されてきましたが、クラウドファンディングの一種でもあるのがソーシャルレンディングの特徴です。全ての取引はクラウドシステム上で行われるのが基本になっていて、投資家はいつでも自由にシステムにアクセスして商品を選び、投資を行うことができます。投資家としては手軽に貸付を行えるというメリットがあり、事業者としては人件費を削減して低コストでの運営ができるというメリットがある方法です。
基本的な仕組みである匿名性
ソーシャルレンディングは投資家とお金を借りたい人の間で直接賃貸借契約を行わないのも特徴です。基本的には投資家と事業者、事業者とお金を借りたい人という別々の契約を結んで金銭のやり取りをすることになるため、投資家とお金を借りたい人の間に直接的なつながりが生まれることはありません。その契約の過程でも匿名性を基本としているのがソーシャルレンディングの特徴であり、借り手は自分の名を知られることなく投資家に出資を促すことができるのです。
低金利と高利回りのメリット
クラウドファンディングで行われている影響を受けて、ソーシャルレンディングは一般的にはお金を借りたい人にとっては低金利で借り入れができ、投資家にとっては高利回りになりやすいというメリットがあります。間に立っているソーシャルレンディング事業者が徹底したコストの削減を行っているからであり、基本的には借り入れを受け入れてもらうための審査基準も低いのが特徴です。投資家も少額投資ができるのが通常なので投資の入り口として始めやすいメリットがあります。