投資そのものに対して全くの初心者という人であっても取り組みやすいのがソーシャルレンディングの特徴です。少額で短期間の投資もできるとなると魅力が高く、利回りの高い商品も多くて目移りしてしまうかもしれません。しかし、安易によく勉強せずに手を出してしまうと失敗する危険性も秘めています。どのような点に注意して取り組む必要があるのかをよく理解してから始めるようにしましょう。
投資の原則をまず理解
ソーシャルレンディングを初めて行うというときには、たとえ投資に慣れている人でも大原則に立ち返ることが大切です。投資は基本的にはハイリスクハイリターン、ローリスクローリターンといった形になっています。ローリスクハイリターンであれば誰もが飛びついてしまって市場に流通することはなく、ハイリスクローリターンのものは投資家が目を向けてくれません。高利回りというメリットがあるソーシャルレンディングはハイリスクの可能性があると念頭に置くことが大切です。
ソーシャルレンディングの元本割れのリスク
ソーシャルレンディングのリスクとして最も大きいのは元本割れです。ソーシャルレンディングは企業などに対して貸付を行うという仕組みを取っているので、もし返済ができない状態になれば元本が消失するリスクを秘めています。通常はソーシャルレンディング事業者が複数の貸付先を持っているので、一社が倒産しても全額が失われることはありませんが、ともすると元本が減ってしまうリスクがあるということは覚えておかなければならないでしょう。
配当金がもらえないリスクもある
ソーシャルレンディングでは、貸付を行うことにより得られた利子を元にして、出資額に応じた配当金を受け取ることができます。しかし、もし貸付先の運営状況が悪く、利子の滞納を起こしてしまうと配当金がなくなるリスクがあるのです。分散させて貸付を行っている場合にも倒産した会社があるとその損失を補填するために利子収入が使われてしまい、配当金が出ないという状況が生まれるでしょう。想定された利回り通りに配当があるとは限らない点は念頭に置いておく必要があります。
リスクを低減するために必要な事業者選び
元本割れや配当金の減少といったリスクをできるだけ低減させるために大切なのが、事業者をよく選ぶことです。適切な貸付先を選び出してうまく運用してくれる事業者を選べば、このようなリスクはほとんどなくなります。事業者側が提供している過去の運用実績を見てみるのが最もわかりやすく、実際に動いている商品で元本割れなどが起こっているかを確認してみると良いでしょう。できるだけそのような運用ミスを起こしていない業者を選べば、ソーシャルレンディングに成功できる期待が高まるのです。