日本のクラウドファンディング

2019年6月5日

日本でのクラウドファンディングの広がり

事業を新しく起こして展開したいと考える傾向が強まるのが世界に比べても遅かった、クラウドファンディングが広まったのは少額の出資を行えるから。国内特化型のクラウドファンディングサイトの人気について説明します。


世界より遅れて広まり始めたクラウドファンディング

世界的には2000年代後半から本格的にクラウドファンディングを利用する傾向がありましたが、日本ではそれにやや遅れて広まり始めました。

事業を新しく起こして展開したいと考える傾向が強まるのが世界に比べても遅かったからです。

しかし、独立と起業が人気になるにつれて資金獲得の方法の一つとして確かな地位を占めるようになりました。

主にクリエイティブ系の事業を始めたり、新たに事業の道を開拓したりしたいときにまとまった資金を獲得するための簡便な方法として利用されるようになっています。

日本では起業に対する支援制度の確立が後れていることに加え、個人の投資家があまり多くはないことからクリエイティブ系で事業を始めるには資金調達で苦労しがちです。

このような問題を解決する手段としてクラウドファンディングが広まってきています。参考:クラウドファンディングサイトの選び方

国内特化型のクラウドファンディングサイトの人気

日本では世界への投資を行うよりもむしろ国内で起業したいと考えている事業主に対する支援を行いたいという投資家が多くなっています。

もともと日本への帰属意識が高い人が多い国民性がある影響が大きく、国内特化型のクラウドファンディングサイトが中心的な役割を果たすようになりました。

シェアの大きなクラウドファンディングサイトでは数千件単位でのプロジェクトの成立を達成し、総獲得資金額が数十億単位になっています。

参考:クラウドファンディングの問題点
これほどにクラウドファンディングが広まったのは少額の出資を行えるからです。自分の資金に応じて少し高い買い物をするつもりで支援を行うことができます。

それに対してものやサービス、あるいは分配金という形でのリターンを手に入れることが可能です。その支援先を得られるリターンという観点から自分で選べるのが魅力になって出資者が増えてきています。