クラウドファンディング(購入型)

2019年6月5日

購入型のクラウドファンディングの仕組みと魅力

出資者が出資先の提供している商品やサービスを購入するという形で投資が行われるのが特徴、商品やサービスという形で直接的に見返りを受けられる。人気のある購入型の仕組み、税制上のメリットについて説明します。


人気のある購入型の仕組み

クラウドファンディングの種類の中でも日本で最もシェアが広いとされているのが購入型です。参考:クラウドファンディング(寄付型

購入型のクラウドファンディングは出資者が出資先の提供している商品やサービスを購入するという形で投資が行われるのが特徴となっています。

出資をしてもそれによって金銭的な見返りがあるわけではありません。

出資額に応じて定められている商品やサービスの提供を受けられる形になっていて、募集が行われている時点で金額と提供物の関係性について明示されているのが一般的です。

通常は投資した資金を利用してプロジェクトを進めることにより、新しい商品やサービスの開発を行い、それを提供するという形を取ります。

そのため、魅力的な発想で新しいものを生み出そうとしている出資先を探して必要な商品やサービスの提供を受けられるように出資するのが一般的です。

税制上のメリットも大きい購入型

購入型がクラウドファンディングの方法として人気がある理由には税制上のメリットの影響があります。

融資型のように投資性が高く、お金が手元に分配される仕組みになっている場合にはそれに応じて税金を支払わなければなりません。

寄付型の場合にはお金を渡してしまうことになるため、社会貢献にはなっても直接的な見返りを受けられないのが基本です。

購入型のクラウドファンディングは性質として商品やサービスの購入と違いがないため、出資者には税金がかかることはありません。

しかし、商品やサービスという形で直接的に見返りを受けられるようになっています。参考:クラウドファンディング(投資型)

この点から出資者にとって魅力が大きく、お金を集めようとしている事業者側も出資者を集めやすいのが購入型の特徴です。事業者側も税制上は商品やサービスの販売を行ったときと同じように処理ができて、余計な経理負担がないのも魅力とされています。